新潟大学軟式テニス部の思い出

 はじめまして、昭和59年度新潟大学医療技術短期大学部衛生技術学科卒、宮下陽子(旧姓丸山)と申します。

 今回、OB・OG会事務局の上村様から学生時代の思い出を聞かせてくださいとの依頼をいただき、何かお役にたてればとお引き受けしました。と言いましても、40年も昔のことで記憶もあいまいですが、私にとって軟式テニス部はただただ良い思い出、今でもキラキラした青春の1ページです。

 私は高校時代までは音楽関係の部活しかやったことがありませんでした。せっかく大学に入ったのだから、やったことのないことをしたいと思っていたのですが、とにかく運動が苦手な私、なにをやったら良いのか悩んでいました。そんな時、医療問題研究会の医学部先輩 神田さんから「軟式テニス部に医短の子が入らないけど、誰か入る人いない?」と声をかけられました。他の人は「今更軟式?」などと言っていましたが、軟式も硬式もよくわからない私は、見学に行く約束をしました。でもなかなか行く機会を逃していると、「もう名簿に名前載せたよ。このままだと幽霊部員になるよ!」と再び神田さんに声をかけられ、これはもう見学に行くしかないと友人の内山(旧姓北村)さんを誘って西大畑のテニスコートに顔を出しました(もちろん名簿なんてなかったのですが…)

 テニスコートでは、医短の先輩方、医学部の方たちが練習していて、初心者の私たちにとても親切に教えてくださいました。運動ができない私はなかなかラケットにボールが当たらず、大変だったことを覚えています。そしてその後先輩方が連れて行って下さった食堂で飲んだビールのおいしかったこと!このビールの味が忘れられず、入部を決めてしまいました(笑)

 その頃の医短は3年制だったので、3年の先輩方は実習などがあり春で引退されました。なので、入部した時は2年の先輩方3人、1年生が3人と少数でしたが、次の年にはなぜか10人もの新入部員が入り、とても賑やかになりました。医学部の方たちとは平日の練習、新潟市内の医歯薬リーグ、山形大学との交流戦、歓迎会、浜コン、OB戦、蔵王でのスキー合宿、送別会などいろいろなことを体験させていただきました。毎日がとても充実していました。

〈昭和58年 山形大学交流戦〉

 ただ、医短は医学部関係の大会には出られないので、全学の人達と一緒に春と秋の北信越大会に参加していました。なので、土日は五十嵐キャンパスまでバスや電車を使って、練習に行っていました。全学の練習は体育会系の感じでピリピリしていて、とても緊張しました。夏にはお寺に泊まっての合宿、冬は体育館での筋トレ、この筋トレはとてもきつくて次の日筋肉痛のため一歩も歩けないほどでした。全学の仲間もとてもいい人達で、五十嵐でのコンパの時は泊めてもらったり、越路会館で行う歓送迎会の時には私の下宿に泊まってもらったりしていました。私の一番の思い出は、3年の春の北信越大会、私は公式戦で一度も勝ったことがなかったのですが、ようやく1勝できました。その時同期のみんなが応援に来てくれて、まるで優勝したかのように大喜びしてくれたのです。その時のうれしかったこと。今はコロナ禍で会えませんが、それまでは年に1度、新潟で同期会を開くなど、今でも交流が続いています。

 こうしていると、たくさんの思い出が次々浮かんできます。コンパのために一生懸命余興考えたこと、先輩のものまねして怒られたこと、卒業してからも東医大の応援に軽井沢にいったこと、きりがありません。

 長くなりましたが、最後に… 新潟大学軟式テニス部での経験そして仲間は私の一番の財産です。現役の皆さんにも軟式テニス部での経験や仲間を大切に、これからの人生を歩んでいっていただきたいと思います。

〈昭和58年秋 北信越大会女子優勝〉

学生時代の思い出

 2016年に新潟大学歯学部を卒業した千田正と申します。この度、軟式庭球部椿庭会事務局を務められている上村先生より学生時代の思い出などをテーマに執筆依頼をいただき、筆を執らせていただくこととなりました。

 2010年、新潟大学歯学部に入学した私は小・中・高とずっと続けていた軟式庭球部が歯学部にないことを入学後に知り、大学での部活はあきらめて社会人クラブチームにでも入ろうかなと考えていたところ、医学部に在学していた高校時代の同級生から医学部軟式庭球部の存在を知ったのが、この部活に入れたきっかけでした。

 小・中・高となかなかスパルタ気味の指導を受けていたため、試合相手はみな親の仇、チームメイトはライバルといったように考えていたため、入部当初はだいぶ尖っていたように思います(笑)。しかし、この部活で先輩や後輩、同期、他校の人たちと関わり、日々を重ねていくうちにこの部活の意味を考えるようになり、軟式庭球を楽しみ極めていくことはもちろんのこと、人と人とのつながりを作っていくということが社会で生きていく上での基礎になっていくのではと考え始めるようになりました。そこからは軟式庭球に対する接し方が大きく変わったように思います。だからこそ、今でも軟式庭球を競技としても人とのつながりを作っていく場としてもとらえることができているように思います。

 この新潟大学医学部軟式庭球部は、競技自体も楽しめ、全学や社会人の方たちといった様々な人たちとも関わることができ、何より多くの仲間を作ることができる最高の場所でした。この先もそんな部活で在り続けていくことを祈っております。

椿庭会 活動史 (直近15年間)抜粋

定期的な総会の開催及び現役学生との交流

2005

椿庭会総会

現役学生に対するテニスの技術指導及び総会によるOBとの交流

2007

椿庭会総会

現役学生に対するテニスの技術指導及び総会によるOBとの交流

2010.09.18

椿庭会総会

現役学生に対するテニスの技術指導及び総会によるOBとの交流

2012.09.08

椿庭会総会

現役学生に対するテニスの技術指導及び総会によるOBとの交流

2014.09.06

椿庭会

現役学生の大会優勝をOB総会で祝賀

2017.11.18

椿庭会総会

現役学生に対するテニスの技術指導及び総会によるOBとの交流